パチンコで知り合った友達に30万円貸しましたが
自分は人を疑うことを知らない人間ではありません。それでも、人が困っていたら助けたいと思うような人間でした。これは20代前半の話です。
私は大学を卒業してからすぐにパチンコにハマってしまいました。最初は一人で遊んでいましたが、だんだんパチンコ店の常連となると周りの人と話すようになり、20歳くらいの年下の男友達ができました。
彼は人懐っこくて話もうまく一緒にパチンコをしてはご飯を食べるという仲になりました。彼は家庭の事情があまり良くなかったようで、高校もまともに行っていないようでした。所詮パチンコ友達だと思っていたのでお互いのことを深く詮索はせず遊んでいました。
一年ほどそのような関係がつづいていたのですが、数ヶ月くらい連絡がとれなくなりました。ふと心配していた気持ちがなくなってきた頃に突然『いままで連絡とれなくてすみません父親が倒れて大変だったんです』と連絡がきました。
それを聞いて自分は彼も大変だったのだろうと思いました。その後もたびたび彼とは連絡がとれないことが続きました。
30万円を彼に貸しました
自分も心配な気持ちが大きくなり『何か手伝えることがあれば言ってくれ相談に乗るよ』と言いました。すると彼は『今父親の面倒を自分が一人でみなければいけないからどうしてもお金が必要なんです、だいたい30万くらいあればどうにかなるんですが貸していただけないですが』と神妙そうな顔で頼んできました。
自分は、その言葉が嘘かどうかとういうことより、本当に困っていたら助けたいという気持ちが強く、たいして調べることもなく30万円を彼に渡し『ゆっくりでいいから少しづつ返してくれればいいよ、お父さん大事にね』と彼を励ましました。
その後も何度かご飯に行ったりパチンコを一緒に行ったりしましたが特に変わった様子もなく、またお金を返す様子もなく時間がたちました。
違う件でお金を貸してほしいと頼まれ
それから数ヶ月後くらいに、違うことで少しのお金を貸してほしいと頼まれました。その件からなんとなくお父さんの話が嘘なのではないかとう考えはじめました。
その後も何度かお金を貸してくださいと頼まれ彼への不信感が高まり、その頼みをすべて断り彼とは縁を切りました。
実際に嘘だったのか本当だったのか確認はとりませんでしたが、ただそのお金は絶対に返ってこないという事実だけは確信しています。