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元職場の同僚に20万円を貸しました



元職場の同僚だった子に関する話です。
元職場の同僚に20万円を貸しました
彼女は契約社員、私は正社員で、部署も違いましたが、業務上、顔を合わせることも多く、歳が同じこともあり、気づけばプライベートでもよく一緒に行動するようになっていました。

彼女は常日頃から「正社員はいいな~。契約なんてお給料が少なくて毎月カツカツだよ」と言っていたので、外で一緒にご飯を食べるときや、ちょっとしたお菓子や飲み物を買う時などは私が払うことも度々ありました。

実際に彼女がいくらもらっていたのか聞いたことはありませんでしたが、私が実家暮らしなのに対して一人暮らしをしていると言っていたのでそれなりに大変なんだろうと考えていました。

ある時、彼女が困り果てた顔をして私のところへ来ました。

どうしたのかと思い理由を聞くと、「今住んでいるアパートの家賃が払えなくなり、かといって引越をするお金もなく、どうしたらよいか分からない」ということでした。

ご両親はどうしているのかと聞くと、「父親は他界、母親は持病で入退院を繰り返しているのでお金のことは相談できない」とのこと。

本当に困って涙をこらえるような顔をしていたので、私は自分に出来ることがあれば協力すると言いました。

すると、とりあえず「引越の代金を貸してほしい」と言われました。

そこで私は、業者から見積もりを出してもらって、金額を教えてほしいと答えました。
数日後、彼女から聞いた金額は12万円。

ちょっと高すぎるんじゃないかと尋ねると、「今の時期はピークでこの値段が一番安かった」とのこと。

だったら時期をずらしたら?と提案すると、「そうなるとまた一か月分の家賃(8万円)を払わなければならないので、総合的に考えると今引越をした方が安い」との回答。

しかも家賃の話が出た際、ついでとでもいうかのように、「先月、アパートの更新料を払ってしまったので今月の家賃を払うお金もないからそれも貸してほしい」と。

合計20万円を貸しました

結局、合計20万円の借用書を書いてもらい、私は彼女にお金を貸しました。

しばらくして彼女が「敷金が少し戻ってきたので、とりあえず返せる額だけ返したい」と、わざわざ家まで来てくれました。

そして返してくれたのはわずか3,000円。

ちょっと驚きましたが、まぁ少しずつでも返してくれるのならと受け取りました。
すると彼女が、「今日付で3,000円返したことを、この場で借用書の余白に記載してほしい」と言い出しました。

意味がよく分からなかったのですが、残金をお互い明確にしておきたいのだろうと思い、引き出しから借用書を出してきて記載しました。

その後、そのまま私の部屋でしばらく過ごし、彼女は帰りました。

それからもお互いに一緒にご飯に行ったりもしたのですが、払うのは毎回私。
彼女は「いつもごめんね」というばかり。


借用書が盗まれた?

ある時、部屋の片づけをしていた私は、借用書が無いことに気が付きました。

引き出しの中にクリアファイルに入れてしまっていたはずが、クリアファイルしか残っていなかったのです。

最後に借用書を出したのは、彼女が3,000円を返しに来たとき。

その時確かにファイルに入れて引き出しの中に戻した覚えがありました。
私はその時の事を必死に思い出そうとしました。

彼女と部屋で過ごしていて、私がトイレに行ったときに一度だけ彼女が部屋に一人になったことがありました。

彼女がそんなことをするだろうか?とも考えましたが、借用書を持ち帰るためにわざわざ実家暮らしの私の家まできたと考えると、借用書に返済金額を追記してほしいと言ったことも、借用書の場所を知る為だったのではと思います。

ただ、彼女が盗ったという証拠もなく、今後お金も返さないとも言われていないので、どうしていいかわからず、職場でも彼女と顔を合わせづらくなり、それに加えて仕事でもミスが多くなり、徐々に精神的に不安定になってしまい、最終的には私が職場を去りました。

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