友達にバス代200円を貸したが
ある雨の日に、学校に行くため近くのバス停で待っていると、同じクラスの友達に会いました。同じクラスですが、その子は正直あまり好きではなく、できれば学校にも一緒に行きたくないと思っていたのです。
しかし、その子から「おはよう、一緒に行こうよ!」と言われたのでしぶしぶ、学校まで我慢することにしました。
バスの中でも、会話がはずまず、「早く学校に着いてくれ」と、ずっと思っていました。
バス代を貸した
すると突然友達が「今日、お財布忘れちゃった?。バス代貸してくれない?今度返すから。」と言われました。
私は、「えー、貸したくない…。でも、貸さないと友達は学校に行けないし、仕方ないか。明日返してもらおう。」と思い、バス代の200円を貸しました。
友達は「ありがとう!助かったよ!ちゃんと返すから!」と言いました。
翌日、学校で友達に会いました。
昨日の事を思い出した私は、「ねぇねぇ、今日お財布持ってきた?昨日のバス代返して欲しいな?。」と、控えめに言いました。
すると友達は「そうだった!でも、今日小銭がなくて…。今度でもいい?」と言いました。
人に「お金返して」なんて言うのはすごく申し訳ないな、と思いながら勇気を振り絞って言ったにも関わらず、私はお金を返してもらえませんでした。
催促するのは申し訳ないと思い
次の日、友達に会いましたが、また催促するのは申し訳ないと思い、言い出せませんでした。
一方、友達はその日は一言も私に何も言いませんでした。
もともと、そんなにクラスでも一緒に喋る機会はあまりないため、仕方がないのかもしれません。でも、借りた側は、自らお金を返すべきではないのかと思いました。
結局、私の200円は戻ってこない
結局、私の200円は、翌日も、その翌日も私の手元に戻ってくることはありませんでした。
私自身も、200円より、その子と関わりたくない気持ちの方が大きく、返してもらうことを諦めました。
たった200円ですが、その当時学生だった私にはとても大きい金額でした。
この日以来、私はもう友達にお金は貸さないと決めました。