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むやみな借金も危険だけど・・・



お金もないのに、10万円のバッグを買うためにキャッシングをしょうとしている20代の女性に対して、私はこう言います。
むやみな借金も危険だけど・・・
「あなたの気持ちは分かるわ。私だって、事実3万円の給料しかない若い頃、1万ものお金をはたいてシルク紡ぎのスーツを買ってしまったもの。

何度も、買うべきか買う必要なんかないのではないかって考えたわ。

でも、そのシルク紬の白と黒で織り込まれたスーツの布の美しさに虜になってしまったの。

その頃は生活費は親が出してくれていたから、働いた給与は全額使えたとは言え、貯金しておいた方がよかっかったかもしれないわ。

月給3万円なのに、20万もするエレクトーンも買ってしまった。

あとは、ボーナスすべて使いローンを支払った。エレクトーンも外国で聞いて、その音色に陶酔して、私もやりたいと購入してしまった。それでも支払えるボーナスがあった。

若いときは、みんな明日のことなんて考えずに、散財してしまうものよ。
それが若さのいいところでもあるの。

結婚したりして生活を知ると、いくら陶酔するほど好きになっても、洋服やエレクトーンは買えなくなってしまうことが分かってくるわ。

今すぐ必要な食料費や家賃やら光熱費に多くのお金が消えていくから、そちらが優先されてしまう。

だから、その時購入した高かったスーツは、その後現実に目覚めると、買えなくなってしまうから、貴重な散財だったかもしれないとも思うわ。

家庭を持つと、自分のことは後回しになって、家族の物が優先になっていまうもの。

夫には社会的対面というものがあるから、それなりの値段のものを購入したわ。

私のものなんて、ほとんどバーゲン品になってしまったわね。

それでも、自分の本当に好きなものを購入した体験があるから、あとは安物でも我慢ができるのかもしれないのね。

だから、あなたがキャッシングまでしても、10万円のバッグを買いたいという気持ちも分かるの。

問題は、あなたが働いていて、それなりに返却できるという収入があるかどうかだわ。

収入がないとするとなると、あなたは後で相当苦しい思いをするはずよ。

キャッシングすると、年率18%かかる場合もあるから、10万のバッグは実際は、それより1万8千円高いものを支払わなければならないこともあるの。

だから、もし、キャッシングするのなら、長期にしないように工夫するといいと思うわ。
私の購入したスーツは営業用にも使ったので、若干は実用も兼ねたりできたけれど、あなたのバッグは、投資に耐えられそう?

私のエレクトーンは、ものにならないと分かったので半額で売って、そのお金で七宝焼きのお釜を購入し、工房を開き何年かそれで生活を支えたわ。

10万円は完全に損をしたけれど、やってみたいことには挑戦はできたし、少しは弾けるようにもなったし、楽譜も身近なものになったから音楽の楽しみ方も変わったわ。

だから、全く無駄ではなかったと思う。

あなたのバッグはどう? それで、何かを生み出せる?

できたら、そのことが投資になればいいけれど……。

ブランド品なら売ることも可能ではあるわね。

返却する見通しがあるのならば、あなたの意思しだいよ。

収入もないのに、何とかなるだろうという見通しならば、危険だし無謀だから、やめた方がいいって反対します。

お金を溜めてから、購入しても遅くはないわ。一度、頭を冷やして考えてみるのも一考よ。

お家へ帰って、冷静に本当にそれが必要かどうか再度考えると、考えも変わるかも知れないもの。」

私の意見はこんなものです。

若いときに冒険がしたいのも若さの特権です。

余り節制した青春期を過ごすと、年取ってから不惑になれないこともあります。
ただ、むやみな借金も危険であることも否めません。

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