3千円借りてなんとかしのぐ
とにかく確保しなければならないのは食費です。「1日50円」で生きていくことは不可能でしょう。となれば、誰かから借りるしか、方法はありません。
ポイントは「誰に借りるか」を考える前に「いくらあれば10日間しのげるか」を考えることです。借りる額によって「貸してもらえる人」が変ってくるでしょうから。
10日間の食費を、最低限で考えてみましょう。まず、おすすめしたいのは「米を買うこと」です。炊飯器を持っている人は多いでしょうし、炊飯器がなくても鍋はあるでしょう。鍋があればごはんは炊けます。
10日間の1人分の食事ですから、お米2kgあればなんとかなります。スーパーで1000円ぐらいで売っていますから、まずはお米を買うのです。
日本人はお米さえあれば、あとはなんとでもなります。
卵は安いですから、朝は毎日玉子かけごはん。
それから、昼はおにぎりを作って職場に持っていけばいいのです。
夜は缶詰をおかずにしましょう。
これで、1日のおかず代はせいぜい150~200円。10日間で2000円もあれば、一日三食、ちゃんと食べることができてしまうわけです。
最初に買ったお米代が1000円ですから、合わせて3000円。
これだけあれば、断食をしなくても10日間生きることが可能ということになります。
どうでしょうか?
気持ちがずいぶん楽になったはず。「悪いけど、ちょっと3千円貸してくれない? 給料日には必ず返すから」と誰かに頼むのは、それほど高いハードルではないでしょう。
「5千円貸して」と言うと「そんな金、ないよ」と断られるかもしれませんが「3千円」なら、仕事をしている人なら、まず「いいよ」と言ってくれるでしょうし、相手が学生でもちょっと断りにくい金額だと思います。
思いつく人、だれでもかまいません。友人、知人、家族に片っ端から声をかけてみましょう。おそらく、最初の一人から3千円を借りられるにちがいありませんし、もしそうでなくても、誰かが貸してくれるはず。
「頼めるような人は一人もいない」というなら、バイト先に頼んでみましょう。
給料の前払いではなく、上司や店長が個人的に貸してくれるかもしれません。3千円というのは、そういう金額なのです。
手持ちの500円は、別に取っておいて、給料日の前日に、その500円でちょっとぜいたくな牛丼でも食べてはどうでしょうか。