借金しないのは両親の教えです
私がお金に困ってもキャッシングをしないのは、父と母の教えを守っているからです。
18歳で上京する時、父親から「絶対借金はするな」とだけ言われました。
女の子の一人暮らしなのだから、もっとアドバイスはあるだろうになぜここでお金の話なのよと思いましたが、滅多に話さない父との会話だったのでしっかりと覚えていました。
毎月のお小遣い5000円をどうやりくりするかという程度しか考えていなかった高校時代に比べ、一人暮らしは本当にお金の勉強になりました。
一円も使っていないつもりでいても、家賃や水道光熱費、そして授業料などは、私が寝ていようがサボっていようがかかるのだと初めて理解しました。
仕送りとアルバイトだけでやりくり
仕送りとアルバイトだけでやりくりして生活することの難しさを痛いほど実感した時期です。
周りの裕福な友だちや実家暮らしの友だちを見るたびに、もっとお金があったら…と思いました。
中にはカードでキャッシングしたり買い物をしている友人もありましたが、私は父の言葉があったのでそんなことをする勇気はありませんでした。
親からの不定期な宅急便は楽しみ
そんな質素な学生生活を送る中で、実家の両親からの不定期な宅急便は楽しみでした。
中を開けるとこちらでも買えるようなレトルト食品や缶詰、シャンプーなどなのですが、買うと結構な額になります。
その分お金を使わずに済むので本当に助かりました。
母とはよく電話で話しましたが「お金がないときは家にいれば良いんだよ」と言われました。
お金がない時は
確かに、外出すると買い物をするつもりはなくてもお財布を開くことになります。
交通費や飲み物代など小さな額ですが、確実にお財布からお金は出て行きます。
だから、アルバイト代や仕送り日がまだまだ先でお財布の中身が心細い時はアパートから出ないで本を読んだり、レポートを書いたりしていました。
背伸びをしないで自分の身の丈に合わせた暮らしをしていれば、自分の収入以上のお金を必要にはならないのだと学生時代に勉強することができたと思います。