義母に400万円借りました
お金の貸し借りはとても厳しく教育された
お金の貸し借りは子供の頃からとても厳しくしつけられました。
貧乏な家庭で育ったのですが、それだけに両親はお金について潔癖過ぎるほど潔癖でした。親類からお小遣いやお年玉をもらっても、素直にありがとうと受け取ると後から叱責されます。
そんな時は必ず1度は遠慮して、いただく前に親にすぐ報告しにいかないといけないという面倒な儀式がありましたし、もらったお金は全て母親の管理下になり、自分で使う事は許されませんでした。
そんな両親はお金の貸し借りはもちろん、おごったおごられたの関係にも敏感で、中学生の頃に野球の応援に行った際、男子にアイスをごちそうになった話をしただけで、「卑しい。」と言われました。
そんな感じで育てられましたが、結婚した夫は全く正反対の、お金に対してのびのびと素直に育てられた人でした。
義両親は私達の子供に常にお小遣いをくれたし、子供は素直にありがとうと受け取ればそれだけで十分でした。
私の金銭感覚は結婚後ある程度普通に戻りました。お金が汚いのではないのだ、お金を手に入れる手段さえ正しければいいのだ、必要なお金は場合によっては要求するべきだ、と考えたのです。
住宅ローンを申し込んだ
夫と二人で会社を経営しながら住宅ローンを申し込みましたが、審査が厳しく希望金額が通りませんでした。
経営上余裕で返せる金額ですが、経営年数が浅かったのではねられたのでしょう。
義母に400万円借りました
義母に相談したら二つ返事で足りない分400万円を自分のポケットマネーから貸してくれました。
もしその借金を私が自分の両親に頼んだら、きっと実母は「足りない分は予算を減らしなさい。見栄を張ってはダメよ。」と私を叱責して、貸してくれなかったと思います。
もちろん予算を削りに削って最低限にした結果こうなったのですが。400万と言えば大金です。
義母が私達夫婦を信用してくれたのがとても嬉しくて、繰り上げ返済の金額を全部義母へ借りた400万円の返済に回しました。
結果借りてから2年で義母に全額返済できました。思いのほか早く返却した私達に義母はとても喜びました。それ以来金銭に関して義母からの私の評価も上がりました。